コスプレ衣装は手作り品でも買取可能?
コミケや撮影では、自作した手作りのコスプレ衣装を着用する人もいます。
買取店では手作りの衣装でも売ることが出来るのか、調査してみました。
手作りコスプレ衣装は売れる?売れない?
自作品は買取NGなので注意!
世界観はそのままにコスプレ衣装を手作りし、着用する人も増えてきました。
手間や時間はかかりますが、アイディア次第では既製品を購入するよりも安く制作でき、しかも自分にフィットするように作ることができるので、コスプレイヤーの間でも手作り衣装が多く使われています。
実際にかなりクオリティの高いコスプレを作っている方もおり、公式コスプレが販売されていないキャラクターだと制作者に直接オファーが来るなんてこともあります。
この様に手作りされたコスプレ衣装ですが、実は買取店で売ることは残念ながらできません。
原則として、どの様なコスプレ買取店であっても、公式品として販売されている衣装だけを買取っているので、どんなにクオリティが高くてもお店で売るのは不可能だと考えておきましょう。
手作りコスプレ衣装はなぜ売れない?
漫画やアニメなどのキャラクター衣装に似せて、手作りしたコスプレを「複製」と言います。
これは、分かりやすい言葉で表現すると「コピー品」ということになります。
法的には、キャラクターの衣装デザインには著作権や複製権があると考えられるため、個人とはいえ私的利用の範囲外で無許可制作・使用すると、侵害に値することになります。
たとえば、手作りしたコスプレを自宅の中で着用したり、個人撮影、コミケなどイベントでの着用で使用する分には構いません。
しかし、WEBへの写真アップやROM販売といったことも、権利侵害と考えられてしまう可能性があります。
さらに、お金を払って手作り衣装を誰かに作ってもらったり、自作コスプレを譲渡・販売するという行為も、違法だと捉えられる危険性があります。
コスプレ買取店が手作り衣装を買取り、中古品として販売した場合、買い手の人がどの様な使い方をするかは分かりませんし、買取・販売するお店自身も訴えられてしまう可能性があります。
ですから、買取店としても流通・販売したコスプレがこの様な権利侵害とならないために、手作りコスプレの買取ができないのです。
実際に、2013年9月に広島県で海賊戦隊ゴーカイジャーの無許可コスプレを販売したとして、衣料品販売会社が逮捕された事例があり、コスプレを取り扱うお店は販売店であっても買取店であっても、著作権や複製権、あるいはみなし侵害などにより注意を払うようになっています。
誤って手作りコスプレを買取店に送ってしまったら・・・
有料返送になるので注意!
もし、公式品のコスプレを売る際に、間違えて手作りの衣装や小物を査定に出してしまった場合、お店から買取不可という連絡が来ます。
基本的に、どんな買取店でも手作りコスプレを売ることはできないため、取り扱い外として対応されることになり、差し戻しを受けます。
この場合、たとえ返送料無料と書かれている買取店だったとしても、取り扱い不可品についてはそもそも査定自体が行えないコスプレなので、返送料は自己負担となり、着払いで返ってくることがほとんどです。
返送無料はあくまでも、査定金額に納得できなかった場合のサービスであり、手作りコスプレ衣装の返却には適用されません。
無駄な出費をかけないためにも、コスプレの梱包をする時には混入がないかどうかしっかり確認しましょう。