ダイヤモンドの買取価格と4C評価
ダイヤモンドの価格は4C評価というもので決まるのをご存知でしょうか。
高く買い取ってもらう為にも評価の基準を確認してみましょう。
ダイヤモンドの4C評価
4C評価と値段の関係
ダイヤモンドの査定で、必ず見られると言っても過言ではないのが「4C」です。
これは「Cut(研磨)」「Color(色)」「Carat(重量)」「Clarity(透明度)」の頭文字を取って4Cと言われています。
この4点は、ダイヤモンドの査定の時には必ずチェックされており、いわば査定の基本となるものです。
鑑定書のついているルース(裸石)だけでなく、リングやネックレスなどに加工されているものでも、ルーペを使ってこの4点を吟味し、質の良いものは価格が上がります。
ダイヤモンドのCut(研磨)とColor(色)
ダイヤモンドのCut(研磨)
これはダイヤモンドのカットのことです。
「対称性(シンメトリー)」「研磨状態(ポリッシュ)」「蛍光性」の3種類が評価されます。
ダイヤモンドは基本的に、4C評価を受けるためにはラウンド・ブリリアント・カットでなければなりませんが、形状が異なっても買取をすることは可能です。
カット技術はダイヤモンドそのものの質だけでなく、職人さんの技術量が関わってきます。
ダイヤモンドは非常に硬度の高い石ですから、通常使用でこのカットが崩れることがほとんどないため、購入時の状態が評価されていると考えてください。
通常、販売されているものはGood~Excellentまでの3段階が多いですが、物によってその差があり、6段階まで設定されている場合もあります。
カットの評価一覧
3EX(トリプルエクセレント)
Excellent
Very Good
Good
Fair
Poor
ダイヤモンドのColor(色)
ダイヤモンドの色は24段階にまで非常に細かく分類されるため、査定士の目利きが問われます。
特に金色の台座に設置されているダイヤの多くは黄色がかったものが過半数ですが、これは価値がないというわけではありません。
無色透明なものほど希少価値が高いのですが、黄色がかったダイヤでも用途によっては流通しやすいものですので、大きく価値が下がると言うわけではありません。
ただし、黄色が強くなればなるほど用途が狭められてしまいますので流通しにくく、下段のものは少し安めに設定される傾向にあります。
カラーの種類
D~F:無色
G~J:ほぼ無色
K~M:わずかに黄色
N~R:非常に薄い黄色
S~Z:薄い黄色
ファンシー:あてはまらない色味
ダイヤモンドのCarat(重量)とClarity(透明度)
ダイヤモンドのCarat(重量)
ダイヤモンドは1カラット0.2gと定められています。
カラット数は大きさではなく「重量」のことですので、一概に大きいからと言ってカラット数が高いと言うことはできません。
市場ではカラットが大きいほど高値で取引されますが、同じ直径でもカット方法によってカラット数が増減する場合がありますので、価格に大きな差をもたらすことはあまりないでしょう。
ただし、各カラット数には必要となる最小寸法があるため、それを満たしていないとカラット数が高くても減額となることがあります。
カラット変換表
0.2ct:約3.8mm
0.3ct:約4.3mm
0.4ct:約4.8mm
0.5ct:約5.2mm
0.7ct:約5.8mm
1.0ct:約6.4mm
1.5ct:約7.4mm
ダイヤモンドのClarity(透明度)
ダイヤモンドを10倍拡大のルーペで確認し、傷や内包物など光の通過を妨げるようなものがないかを確認します。
内包物の数や大きさなどにより、透明度が分類されます。
クラリティの種類
FL(Flawless):石の内外ともに無欠点
IF(Internally Flawless):石の内部は無欠点
VVS1,2(VeryVery Slightly Included):ルーペで内包物等の発見が困難な程度
VS1,2(Very Slightly Included):ルーペで内包物等の発見がやや困難な程度
Sl1,2(Slightly Included):ルーペでは容易に確認できるが、肉眼では困難な程度
I1,2,3(Included):肉眼でも容易に見つけられる程度