本の日焼けはどうやって対策する?黄ばみ・汚れの落とし方は?
並べておいた本を見たら、いつの間にかページが日焼けして黄色くなっていた、という経験をしたことがある人は少なくないでしょう。
今回は、日焼けさせずに本を保管する方法や、日焼けしてしまった本のクリーニングの仕方について紹介していきます。
本を日焼けさせずに保管するポイントはここ!
1.紫外線の当たらない場所に本を置く

本が日焼けする一番の原因は、窓から差し込んでくる日光の紫外線です。
紫外線を浴びることによって、本は日焼けで変色してしまううえに、劣化も早まります。
そのため、紫外線を避けた場所で本を保管するのが最も確実に日焼けを防げる方法と言えるでしょう。
直射日光が当たる場所に本は置かず、可能なら遮光カーテンを付けたり、紫外線防止フィルムを窓に貼るのも有効です。
また、日光に限らず、室内の電球の光でも本は日焼けするため、紫外線を含まないLED電球を利用すると、さらに本の日焼け予防に繋がります。
本を保管する場所を移動したり、遮光グッズを取り付けるのが難しい方は、本棚に白い布を被せて紫外線を遮るのもオススメです。
2.本を保管する環境に気を配る

本は、酸性紙によって作られているため、空気に触れるだけでも次第に黄ばんでいくのが通常です。
そのため、本をジップロックに密封して、空気に触れさせないようにすることで、酸化を遅らせることができます。
既に読み終えて、当分読む予定のない本であれば、本棚よりもジップロックに入れて暗所で保管しておいた方が黄ばみを防げるのです。
また、湿気も本の劣化に繋がるため、できるだけ本は乾燥した場所で保管するようにしましょう。
湿気と紫外線を避けた環境なら、空気に触れても酸化しにくくなるので、本を入れたジップロックに乾燥材も入れておけば、さらに黄ばみの防止になります。
3.部屋の掃除をしてホコリを取り除く

紫外線以外に、ホコリや害虫、カビなども本が引焼けする原因になります。
日焼けさせないために、光の当たらない暗所に保管するのももちろん有効ですが、日頃からホコリをためないように本棚や部屋を清潔にしておくことも重要です。
さらに、部屋の掃除をする時には、本同士の隙間や、本の上部に埃が積もっていないかチェックしてあげましょう。
本棚やカラーボックスに本を保管している場合は、本棚の上や裏側も忘れずに掃除をして、カーテンや布をかけておくだけでもホコリが本に積もりにくくなります。
ホコリはすぐに取り除けば本の劣化は防げるものの、長い間放置しておくと、ページの変色や黒ずみの原因になるので、小まめにチェックすると良いでしょう。
本の黄ばみや汚れが落ちる!?クリーニング方法を紹介!
日焼けで黄ばんだ本もヤスリで削れば復活!

既に黄ばんでしまっている本でも、側面であれば研磨をして改善することが可能です。
研磨はヤスリさえあればだれでも簡単にできるので、日焼けで黄ばみが気になる本があれば実践してみてください。
1.必要な道具を用意する
ヤスリは、目が細かい方が本が傷みにくいので、300番台の物を使用すると良いでしょう。
紙やすりに当て木をして利用するのも手ですが、綺麗にしたい本がたくさんあるならハンドル付きのヤスリを購入するのもオススメです。
紙やすりもハンドル付きのやすりも、100円ショップなどで購入することができます。
2.日焼け部分をヤスリで削る
本のカバーを外したら、紙の向きに沿ってヤスリを一方向にかけます。
ヤスリをかけている最中に、本が開かないように指でしっかり固定してから行ってください。
何度か削っているうちに、本の側面の黄ばみがとれてくるので、綺麗になったらヤスリがけを終わりにします。
3.削りカスを掃って完成!
ヤスリをかけると、細かな削りカスが出て来るので、クロスやハンディモップなどで拭き取ります。
ページの間にもカスが入ってしまっている可能性があるので、パラパラとめくって削りカスを落とすようにしてください。
日焼けで黄ばんだ本でも買取に出せる?
黄ばんだ本の扱いは店舗によって異なる

本の売却に利用する店舗にもよりますが、日焼けや黄ばみの目立つ本は、買取NGとしている所も多いです。
ページが黄ばんでしまっているものや、カバーが日焼けによって変色しているものは、綺麗な状態の商品より買い手が付きにくいため、高値で買取してもらうのは難しいでしょう。
買取可能かどうかは日焼けの程度にもよるため、売りたい本があるなら実際に査定に出してみるのが有効ですが、少なからず減額をされてしまう可能性はあります。
後々買取に出すことを考えているなら、日焼けや黄ばみが起こらないように、日頃から本は大切に保管するのが懸命です。
軽度の日焼けなら買取してもらえることはあるので、日焼けや黄ばみがある本でも買取OKなお店を利用して売るようにしましょう。
研磨した本を買取に出すのはアリ?

日焼けによって変色した本をそのまま査定に出すと、大幅に減額されたり、場合によっては買取不可とされてしまう場合もあります。
しかし、研磨すれば本の黄ばみや汚れを軽減されるため、黄ばんだ状態で査定に出すよりも買取価格がアップする可能性が高いです。
古本屋でも、買取した本を研磨機を使って磨き、見栄えを良くすることは普通に行っているので、研磨をすること自体に問題はありません。
ただし、綺麗に研磨するにはコツがいるので、売りたい本の研磨にいきなり取り掛かるのではなく、不要な本で何回か研磨の練習をするのがオススメです。
ヤスリの扱いに慣れてから売りたい本の研磨をすることで、綺麗に仕上げることができるでしょう。