加賀友禅を買取に出した時の値段は?高値で売る方法も紹介!

友禅の中でも人気が高い加賀友禅の買取価格の相場や、高額査定が期待できるおすすめの買取方法について紹介します。

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加賀友禅の歴史と今

人気の伝統工芸品“加賀友禅”の始まり

加賀友禅の歴史は現在からおよそ500年前まで遡り、室町時代に加賀国で行われていた独自の染の技法である“梅染”が発端だったとされています。

江戸時代中期に、友禅の始祖である宮崎友禅斎が、京都から金沢の加賀藩御用紺屋棟取・太郎田屋に身を寄せ、そこで確立した染色技法や友禅糊の技術が現在の加賀友禅の基礎となりました。

その後武家文化の中で加賀友禅の技術は発展していき、今までに多くの作家たちを輩出しました。

中には木村雨山のように、人間国宝にとなった加賀友禅の作家もおり、1975年には、加賀友禅は経済産業大臣指定伝統的工芸品にも指定されています。

現在でも加賀友禅の人気は衰えておらず、金沢の地では加賀友禅の絵付け体験や着物の貸し出しなどが行われており、観光資源として活躍しています。

加賀友禅の持つ特徴

加賀友禅の大きな特徴は、藍、臙脂、草、黄土、古代紫の加賀五彩と呼ばれる色彩が主に用いられるという点です。

また、自然美を尊重しているため、綺麗な植物や動物だけを描くのではなく、あえて描かれた葉に虫食いをいれているのも特徴的です。

絵柄以外にも、加賀友禅には下絵には藍花を用いる、のり置きには糸目のりを用いる、といった伝統的工芸品として定められている要件があります。

この糸目のりは、水で洗い落とすことによって草花の葉筋、水流などの白い線画浮かびあがるため、更に絵の見栄えを良くする効果を持っています。

加賀友禅は一点ずつ作家の手によって細かく絵が描き込まれているうえに、いくつもの長い工程を経て完成します。

非常に手間と時間がかかっているからこそ、友禅染めの中でも高い価値を誇っている作品と言えます。

金沢では加賀友禅の体験も盛ん

石川県金沢市では、加賀友禅は有名な観光資源とされ、作品の展示、販売、絵付け体験などが盛んに行われています。

特に、加賀友禅を着て写真撮影ができたり、着物をレンタルして散策できたりする試着体験は女性からとても人気です。

近年では兼六園や東茶屋街を着物姿で歩く観光客も多く、加賀友禅へ親しみを持つ人も増えています。

また、絵付け体験では好きな柄やイラストを友禅染めできるため、自分のオリジナルのハンカチやトートバックを作ることが可能です。

加賀友禅の着物の試着も人気ですが、「加賀友禅を用いて自分の作品を作りたい」とクリエイティブな体験をしたくて金沢を訪れる人も多いです。

加賀友禅について知っておきたいこと

京友禅と加賀友禅の違いは?

京友禅と加賀友禅、どちらも友禅染のため、同一視されることもありますが、この2つにはハッキリとした違いがあります。

京友禅は花や御所車、扇といった絵が全て図案化されて組み合わさっており、ぼかしは花弁の中心から広がっています。

一方で加賀友禅は、着物の絵柄は図案ではなく絵画的に描かれ、花弁の外側にぼかしが使われています。

京友禅よりも加賀友禅の方がぼかしが多く、絵柄がより立体的な仕上がりとなっています。

また、加賀友禅は自然描写が基本となっているため、葉に虫食いなどをあえて描かれている他、京友禅が刺繍や絞り、金箔を施しているのに対し、加賀友禅は手書きの絵のみで構成されているのも大きな特徴です。

更に、加賀五彩を使っている加賀友禅の方が濃い色となっているため、鮮やかにメリハリのついた絵柄になっています。

加賀友禅の中で人気の高い商品

加賀友禅が用いられている着物は、訪問着や留袖、黒留袖、振袖、浴衣など様々ですが、中でも成人式の振袖としての加賀友禅は人気が高いです。

加賀友禅の特徴である加賀五彩によって、彩られた着物は、金箔や刺繍を使わなくても、特別な日を彩るのにピッタリな華やかさを持っています。

そのため、母親から譲り受けて着る人や、成人式に合わせて加賀友禅の振袖を購入したり、レンタルする人は少なくありません。

また、成人式に限らず結婚式や披露宴などで、加賀友禅は手書き黒留袖としても活躍しています。

大人の女性では、図案化された柄より写実的な柄である加賀友禅の黒留袖を好んで着る人も多いです。

着る人の年齢や、着物の種類問わずに、加賀友禅は様々な場面で愛用されていることが分かります。

加賀友禅の値段はどのくらい?

着物に限らず、完成までに手間がかかっている商品ほど値段は高くなる傾向があります。

柄がたくさんある着物でも、インクジェットによって印刷されたものは手描きに比べて手間がかからないため、安く購入できますが、職人が全て手描きで絵付けをしている加賀友禅は、生産量も限定されているので、値段が高くなりがちです。

しかし、柄が控えめな訪問着や黒留袖、付下げなら、20万円前後で購入できるものもあるため、決して手が届かないブランドではありません。

ランクが上がると、振袖、留袖、訪問着など種類を問わずに30万~50万円程になっていきます。

更に、人間国宝の弟子が絵付けをした作品なら100万円以上、加賀友禅の有名作家二代目 由水十久の作品などは500万円近くの値段が付くことも少なくありません。

加賀友禅と言っても、価格はピンからキリまでのため、自分に合った値段の商品を購入して楽しむようにしましょう。

加賀友禅は買取で高く売れる?

加賀友禅の買取相場価格を紹介!

加賀友禅を買取に出した場合、着物の状態や仕立てのサイズ、作家などによって大きく異なりますが、5万~20万円程の価格で取引されることが多いです。

あくまで目安なので、状態や化粧箱の有無、保存状態などによって査定額が変化しますが、中井節子や柿本市郎といった有名な作家の作品だった場合には70万円程の価格がつくこともあります。

当然、二代目 由水十久のように加賀友禅の代表とも言える作家の作品なら中古でも100万円を超えることも十分にあり得ます。

また、証紙は着物の価値を証明する大切な物なので、査定の際には商品と一緒に送るのを忘れないようにしましょう。

加賀友禅の証紙には赤と紫の2種類がありますが、赤は「本加賀友禅」、紫の物は「型友禅」となります。

型友禅は型紙を使って量産向けに作られた着物となり、買取価格は本加賀友禅の方が高い傾向があります。

高額査定が狙える着物の買取方法

いざ着物を売りたいと思っても、どんな買取方法を利用すれば良いか分からず悩んでいる人は少なくありません。

しっかり加賀友禅の価値を見極めて欲しいなら、着物専門の査定員がいないリサイクルショップには持ち込むべきではありませんが、自分の近場には着物買取店はない、という方もいるでしょう。

今ではネットオークションを利用して着物を売ることもできますが、オークションでは通常の買取価格を下回ることがほとんどのため、損をしてしまう可能性が高いです。

加賀友禅をオークションやリサイクルショップで買取に出すよりも、おすすめできるのは着物の宅配買取サービスです。

宅配買取サービスは、売りたい着物を梱包して送るだけで専門の査定員に無料で査定をして貰えるため、近場に着物専門店がない方や、適正な価格をつけて貰いたい方にはぴったりのサービスです。

送料や手数料をかけずに、宅配買取初心者でも安心して使える店舗もあるので、買取方法を検討中の方は一度宅配買取サービスを利用して査定に出してみることをおすすめします。

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