中国切手はどのくらいで売れる?人気の種類は?
中国切手は収集家からの人気も高く、切手の買取市場でも高値で売れることで有名です。
その中でも特に高価買取が期待できる中国切手の種類についてまとめました。
中国切手が高値で取引される理由は?
そもそも中国切手とは?
中国切手は、その名の通り、中華人民共和国で発行された切手のことを指します。
文化大革命時代の切手は、中国切手の中でも有名な物ですが、その革命が起こる以前の1950年代の中国切手は、政治色の強いものが多く、単色で作られ、裏糊もついていませんでした。
数ある切手のなかでも、中国切手は希少価値の高い物が多く、全体的に買取市場では高値で取引される傾向があります。
中国切手が人気の理由は?
文化大革命中の中国では、切手の発行数が少なく、切手収集や国外への輸出も禁止されていたため、そもそもの現存数が多くありません。
革命中に使用されていた切手は、切手の消印などから、使用域が割り出せるため、その時の国の勢力を知ることが出来ます。
歴史的資料としても中国切手は重要な役割を果たしているため、使用済みの物でも買取では高値がつけられています。
また、切手の価値は、古い時代に製造された物ほど高値がつく傾向がありますが、中国切手の場合には、一概にそうとは言えません。
有名な中国切手「赤猿」も、発行日は1980年と比較的新しい物ですが、買取価格は通常で10万円を超えます。
年代に関係なく、中国切手は高価買取の対象となっているので、自宅に中国切手が眠っている場合には、一度ネットの無料査定に出して、価値を調べて見ることをオススメします。
偽物も多いので注意が必要!
中国切手のブームに合わせて、高値で売れるのを良いことに、中国切手の偽物を製造している人も増えているのが事実です。
贋作の中国切手の流通量は多く、日本のみならず、現地の中国でも問題となっています。中国切手の販売業者や、オークションなどを利用して切手を買う際には十分に注意をするようにしてください。
特に高価買取が期待できる中国切手は?
赤猿
1980年に発行された、赤い切手に黒で猿が印刷されている切手で、中国切手の中でも、かなり人気が高いです。
中国で初めて発行された年賀切手でもあり、1枚10万円程の価値がつけられ、状態の良い物だとバラ切手1枚でも15万円程で買取されることもあります。
また、バラではなく、シート状の場合は、更に買取価格が上がる可能性があります。
非常に価値が高いため、贋作の切手もよく出回っているので注意が必要です。
毛主席の最新指示
<文>シリーズと呼ばれる毛主席を扱った切手は高額で取引される物が多いですが、その中でもトップクラスの価値を誇るのが、「毛主席の最新指示」です。
毛沢東の肖像の下に、毛沢東の語録から抜粋された異なる文章が書かれた5枚で1シリーズの切手です。
5種で1組ですが、バラ切手としても価値は高く、数万円で買取が行われており、5種が連刷されている場合には、50万近くの値がつくと言われています。
毛沢東の長寿を祝う語録
1967年に全11種で発行された、毛沢東を中心とした切手のシリーズの1つで、中国切手の中でも有名な物の1つです。
全て揃った状態なら20万円前後で取引されており、使用済みの物でも高値で買い取って貰える可能性があります。
少年たちよ子供の時から科学を愛そう
1979年に発行された切手で、小型シートと、6種1組の切手の2種類が発行されています。6種の方では「模型の船」「天体観測」「気象観測」「医学知識」「昆虫採集」「模型飛行機」と異なるテーマが描かれています。
小型シートの方の切手は、発行部数が10万部程しかない貴重な切手で、美品ならば20万近くの値がつくと言われています。
また、6種の方もセットで10万円前後で取引されることが多いです。
全国の山河は赤一色
1968年に発行された、中国の地図と労働者が描かれた切手ですが、地図の台湾部分が本来赤になるはずが白のまま発行されてしまい、すぐに発行が中止され、回収することになりました。
そのため、ほとんど市場に出回ることはなく、未使用の場合なら4,000万円の価値がつくと言われる、飛び抜けたレアリティの高さです。
使用済みでもかなりのプレミアがつく為、いきなりオークションなどには出さず、しっかりと鑑定して貰ってから買取店を決めるようにしましょう。
天安門図第3版
1950年に全7種類で発行された切手で、その名の通り天安門が描かれ単色のデザインになっています。
たとえバラの場合でも、全種揃っている場合には、1~3万円程の買取価格が見込めます。
天安門図第5版
「天安門図第5版」の北京高額版は、1951年に発行された中国切手で、中国の政治の関係により、回収になりました。
流通が禁止されていたので、かなり人気のあるプレミアム切手で、額面は10万と20万がありますが、買取では約2倍の価格で買い取られています。
流通数が少ないので、未使用に限らず、使用済み切手でも、高価買取が期待できます。
また、6種全て揃っている場合には、バラの場合より更に買取価格が上がります。
梅欄芳舞台芸術
梅欄芳舞台芸術(めいらんふぁんぶたいげいじゅつ)は、1962年に発行された、小型シートとバラ切手の2種で販売された切手です。
中国の女型京劇俳優である「梅欄芳」を題材とした切手で、その中でも「貴妃酔酒」の舞台が描かれた小型シートの発行部数は2万枚と、かなりの希少価値の高さです。
小型シートは美品となると、100万円前後の金額がつけられます。
バラ切手は全8種で発行され、全て揃った状態なら7万円程の価格がつきます。
牡丹
1964年に発行された切手で、その名の通り切手には様々な牡丹が描かれています。
デザインの美しさからも、この切手を好んで収集する人は多いです。
全15種類で発行されたこの切手は、小型シートとバラ切手に分かれますが、シートの方は18万円程で取引されることが多く、バラでも全種揃った物だと3万円程の値が付けられます。
大パンダ
1960~1970年代に発行された切手で、水墨画で描かれたパンダが可愛らしい切手です。
その他の中国切手に比べると、流通数が多く飛び抜けた金額にはなりにくいですが、全6種が揃っている場合には1万5,000円程の金額で買取されています。
高価買取の期待が持てる中国切手は多い!
上記で紹介した切手以外にも、「金魚シリーズ」「菊シリーズ」「キューバ革命4周年」など様々な切手が高値で取引されています。
中国切手は種類も多いうえ、近年では贋作が多く出回っている為、正確な価値を知るのが個人では難しいです。
切手の買取サービスでは、無料で査定が可能で、宅配だけでなく、出張買取も利用できるので安心して切手の価値を調べることができます。
中国切手の人気は買取市場でも高いため、「自宅に眠っている切手がある」「コレクションしていた物をまとめて売りたい」といった場合には、切手の買取サービスを利用してみて下さい。
今まで大切に保管してきたコレクションに見合った価値で買い取って貰いましょう。