マキシマムカードとは?コレクターに人気!
収集家の間で人気の高い「マキシマムカード」とは、どういったカードを指すのでしょうか。
マキシマムカードの定義や作り方、歴史について紹介します。
マキシマムカードとは?
マキシマムカードの定義
マキシマムカード(maxium card)とは、日本語で「最高のカード」を意味しますが、そう呼ばれるにはいくつかの条件があります。
マキシマムカードの条件
- 絵葉書の絵が描いてある面に、それと同じ絵の切手が貼ってある
- その絵に関連する場所の消印が押してある
- 消印の日付が切手の発行日
これらの条件が全て揃うことによって、初めて完璧なマキシマムカードになります。
条件を全て揃えるのは難しく、なかなかカードが完成することは無いため、切手や記念品のコレクターの間では価値のある物として扱われています。
マキシマムカードの歴史
19世紀頃、まだどこの国でも海外旅行が身近な存在ではなかった時代には、外国へ観光に行った人が現地の景色や建物を描いた絵葉書などを、お土産として母国の家族や友人に送ることは珍しくありませんでした。
その絵葉書に、同じ物がデザインされている切手を貼り、現地で消印が押されて送られていたことが、マキシマムカードの始まりでした。
1930年頃になると、絵葉書、切手、消印の条件がそろったカードを好んで集めるコレクターが登場しました。
そのことをきっかけに、発行される新切手に合わせたハガキを作り、新切手の発行初日の消印が押されたハガキを販売する業者も現れ、日本でも同様のサービスが行われるようになりました。
どんなマキシマムカードがある?
マキシマムカードの中でよく見かけるのが、植物や動物の写実的な絵葉書に、絵と同じ動植物の切手が貼ってある物です。
百合の絵葉書に百合の切手を、蛇の絵葉書に蛇の切手を貼るように、モチーフを揃えるだけならわりと作りやすいのがマキシマムカードの中でも動植物を多く見かける理由の1つです。
また、キャラクターのハガキに同じキャラクターの切手を貼るものも多く目にします。
名画が印刷されている絵葉書の場合、全く同じ絵画の切手が貼ってあると、一目で見て条件が揃っていると分かります。
初日カバーもコレクションとして人気!
「初日カバー」は、消印が貼られている切手の発行日である封筒類のことを指し、マキシマムカード同様に、収集家のコレクション対象です。
意図的な初日カバーを最初に作ったのはアメリカと言われていますが、日本でも1940年代には、初日カバーを記念品として作る人が増えました。
消印が押される封筒に条件はありませんが、記念として切手に合わせたデザインの封筒を販売する所が増え、記念封筒を使い初日カバーを作る人が現在は多いです。