切手の語源はどこから?海外での呼び方は

「切手」という語源がどこから来たのか、切手発祥の国イギリスでの切手の呼び方やその理由についてまとめました。
切手が名前の由来になっている、日本郵便が運営する施設「KITTE」についても少し紹介しています。

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切手の語源は?

切手の語源は「切符」と「手形」

切手は元々、「切符手形(きりふてがた)」と呼ばれていました。

「切手」は、江戸時代に使われていた商品券のような物の呼び名で、それを蔵屋敷などの交換所に持っていくと、お米や小麦、砂糖などと交換して貰うことができました。

その他にも、お菓子と交換できる「饅頭切手」や、羊羹、うなぎ、お酒などの切手も続々と作られるようになり、切手は庶民の間にも浸透していきました。

こうして、切手は金銭の前払いをした証券として扱われていたので、明治時代に日本に郵便切手が誕生してからは、郵便料金の前納をした証明を切手と呼ぶようになりました。

本来の、商品と交換する為に使われていた切手は「商品券」と呼ばれるようになり、現在の切手との区別化もされました。

そのため、今は切手というと、郵便に使う切手が代表的な物として扱われています。

英語で切手は「ラベル」と呼ばれていた

切手が発行された当初の、1840年イギリスでは、切手は「スタンプ」では無く、「ラベル(label)」または「糊付きラベル(adhesive label)」と呼ばれ、販売されていました。

ご存知の方も多いかと思いますが、現在は英語で切手のことを「スタンプ(stamp)」と呼びます。

切手が生まれる前のイギリスでは、郵便物には郵便料金を支払ったことを証明するスタンプが押されていました。

そのスタンプに成り代わったのが、今使われている郵便切手のため、そのまま「スタンプ」と呼ばれるようになり、「ラベル」という呼称は定着せずに終わりました。

東京にある「KITTE」の由来は「切手」?

2013年に東京駅丸の内にオープンした、日本郵便が手掛ける商業施設「KITTE」の名前の由来は、切手から来ています。

切手を貼ると、郵便として大切な人に想いが届くのと同じように「商品・サービスに込められた想いを届けることができる施設になりたい」という気持ちを込めて「KITTE」という名前がつけられました。

日本郵便だからこそのネーミングセンスとも言え、施設内のフロアにも「日本の美意識フロア」「古と新しい感性のフロア」「日本のおもてなしフロア」と、少し変わった名前がつけられているのも特徴です。

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