切手を作る仕事!切手デザイナーとは?
日本で発行されている切手をデザインしている「切手デザイナー」という職業についてまとめました。
詳しい仕事内容や、切手デザイナーになる方法も併せて紹介していきます。
切手デザイナーはこんな職業!
切手デザイナーはとっても希少な仕事
切手デザイナーは、その名の通り、切手をデザインすることを仕事としています。
日本郵便から発行されている切手は、企画から作画まで、すべて切手デザイナーによって手掛けられています。
切手デザイナーは、2015年で7名、2017年に一般公募が行われ、8名で仕事をこなしています。
切手の年間発行数は5億枚を超え、新しいデザインの切手は約40種類発行されています。
デザイナー1人に付き、1年間で8枚ほどのデザインを担当していることになります。
国内で、両手で数えきれる数の人しかこの仕事につくことができないため、かなり希少な職業と言えます。
切手デザイナーになる方法は?
切手デザイナーは、日本郵便(株)によって募集される職業です。
デザイナーの募集は、定期的には行われず、現在いる人員が退職するなどの理由で欠員が生じた場合や、増員することが決まった場合にのみ行われています。
採用人数も、1回の募集につき1名程度がほとんどなので、就職するにはかなりハードルの高い職業です。
また、応募資格も設けられており、美術大学・専門学校の卒業者であることを前提に、コンピューターを使ってのデザイン知識を持ち、これらに関する実務経験を3年以上有していることが条件になっています。
切手デザイナーを仕事にしたい場合、相当な競争率にはなりますが、次の募集に備えて、応募資格を揃えておきましょう。
切手デザイナーの仕事内容は?
主な仕事内容は、郵便切手、郵便はがき、関連ステーショナリー、関係周知印刷物等のデザインです。
これらに加えて、デザイン企画や、販売関連のプロモーション、手紙振興に関する広報活動なども行う為、デザインだけでなく幅広い内容の仕事をしています。
切手のデザインはどうやって決まる?
切手のデザインは、通常発売日の9~10ヶ月前に開始されます。
年間発行計画を元に、どのような図案にするか、題材やデザイン、印刷の技法や、切手のシートサイズなどについて会議で話し合いをします。
企画段階で一度承認を貰い、実際に制作を進め、複数あった候補案の中から最終的なデザインが決まります。
デザイン決定後には、図案考証をし、切手のデザインに間違いが無いかなどを確認します。
図案考証とは?
デザインした切手の意匠に間違いが無いかどうかを確認する作業のことを「図案考証」と言います。
切手には、植物、動物、建物、美術品、といった様々な物が描かれています。
切手に描いた物の、本来の図やデータと、切手にデザインした物に異なる点があった場合、日本国内に留まらず、海外にまでその間違いを広めることになります。
その為、切手のデザインには入念な確認が必要になり、意匠関係の専門家などから全てチェックを受けてから入稿します。