文化人切手は誰が一番高く売れる?買取価格の相場は?
日本で活躍した様々な著名人を切手にした「文化人切手シリーズ」は収集家からの人気もあり、特に第一次シリーズはプレミアになっている切手がほとんどです。
第一次シリーズの文化人切手で特に人気が高い物の買取価格の相場などについて紹介します。
文化人切手はとにかく種類が多い
そもそも文化人切手シリーズとは?
文化人切手は、日本で偉業を成し遂げた著名人たちの肖像を図柄に採用した特殊切手のシリーズの1つです。
文化人切手の第一次シリーズは1949~1952年の間に全18種発行されました。
シリーズは第二次まで続き、1992~2004年には、31種類の文化人切手が発行されていまが、主に「文化人切手」として扱われている切手は第一次シリーズの物であることが多いです。
ここでは買取価格が高いとされる第一次シリーズの文化人切手について紹介します。
第一次シリーズの切手ではそれぞれ、野口英世、福沢諭吉、夏目漱石、坪内逍遥、九代目団十郎、新島襄、狩野芳崖、内村鑑三、樋口一葉、森鴎外、正岡子規、菱田春草、西周、梅謙次郎、木村栄、新渡戸稲造、寺田寅彦、岡倉天の18人の肖像が使用されています。
著名人・先駆者の肖像の切手はコレクターからの人気も高いので、切手の買取市場でも高い需要があります。
文化人切手の買取価格の相場は?
文化人切手の額面は8円か10円ですが、ほんどの場合はどの著名人の切手でも100円以上の買取価格がつきます。
そのため全ての種類にプレミアムがつくと考えても問題はありません。
バラの状態で買取に出しても額面以上の価格が見込めますが、18種類全て揃った状態なら更に高価買取が期待できます。
文化人切手で特に人気のある著名人は?
樋口一葉
1976年に発行された文化人切手の1つで、「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」などの文学の生みの親である樋口一葉が描かれています。
1年半で様々な傑作を書き上げましたが、24歳という若さで肺結核により死去しました。
樋口一葉は文化人切手の中で比較的に人気が高く、額面は8円ですが美品なら1枚400円前後の買取価格が期待できます。
森鴎外
1976年に発行された文化人切手の1つで、「舞姫」を書いた明治・大正期の有名小説家である森鴎外が描かれています。
森鴎外は小説家の他にも、ドイツで軍医として活動していた経歴なども持っており、帝室博物館の総長や、帝国美術館の初代院長も歴任するなど様々な方面で活躍しました。
状態によって買取価格は異なりますが、美品の場合には600円前後での買取が見込めます。
西周
1977年に発行された文化人切手の1つで、明治次代の文学者である西周(にしあまね)が描かれています。
幕末には欧州で西洋哲学を学び、明治期にも西洋哲学の啓蒙活動を積極的に行っていました。
文化人切手の中でも比較的に価値が高く、状態の良い物なら1枚1000円程の買取価格が見込めます。
正岡子規
1976年に発行された文化人切手の1つで、小説のみならず俳句・短歌・評論・随筆など多方面での創作活動を行った文学者である正岡子規が描かれています。
34歳と言う若さで亡くなりましたが、文学者として日本の近代文学には多大な影響を与えました。
バラの状態でも美品なら1枚300円前後と、文化人シリーズの中でも高い価値を持っています。
菱田春草
1976年に発行された文化人切手の1つで、明治時代の日本画家で「水鏡」「花菖蒲」などを描いた菱田春草が描かれています。
菱田春草は明治以降に活躍した中でも最も人気が高い画家の1人と言われており、文化人切手の中でも比較的に人気があります。
8円が額面の文化人切手の中では一番最後に発行されたものが菱田春草の切手になります。
状態にもよりますが、美品なら1枚300円前後の買取価格とされています。
文化人切手はほとんどの場合プレミア扱いになる!
文化人切手の額面は、第一次シリーズは8円と10円の2種類になりますが、ほとんどの物が額面以上の価値がつくプレミア切手と考えて良いでしょう。
西周の切手の様に1000円で買い取られる物もあれば、1977年に発行された梅謙次郎・木村栄・新渡戸稲造・寺田寅彦などは見込める買取価格は100円程度と考えられます。
同じ文化人切手でも買取価格の差が大きい物もありますが、基本的には全て額面以上の値段で買取されているため、不要な文化人切手は買取に出すことをオススメします。
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