コピー商品の買取と見分け方
持っているブランド品が正規品かどうか分からない場合に、一般人でも見分けられる方法を紹介!
最近は精巧な技術で見分けがつかないレベルのコピー品が流通しているため、買取に出す際は注意しましょう。
ブランドのコピー品は買取ってもらえる?
コピー商品は違法に作られている!
近年、グッチやシャネル、ブルガリなどの人気ブランド品を模造して作られたコピー商品が日本でも多く販売され、度々問題となっています。
コピー品は「模造品」とも呼ばれ、各ブランドが正規で作った商品を無断で模造して製造し、安価に販売しているものの事を指します。
一昔前までは、コピー商品に粗悪なイメージを持つ方も多くいましたが、現在はそのクオリティが格段に向上しており、「スーパーコピー」と呼ばれる一般人では区別できないほど非常に精巧なものも出回っているため厄介です。
ブランド品のコピーは約90%が中国で生産されており、中国でも偽物の撲滅を徹底する取り組みは行われていますが、依然として輸入が後を絶ちません。
見分けがつかない事で被害続出
無断で模造されたコピー商品は商標権を侵害しているため、日本では製作・販売・購入いずれも違法行為となります。
しかしながら、ブランド品とほぼ同じ外見をした商品を格安で購入できるとあって、特に若い年代の人が安易に手を出しがちです。
また、コピー商品の被害は「偽物と知っていて、自ら購入する」ということだけではありません。
「本物だと思って購入したらコピー商品だった」「中古のブランド品をネットで買ったら、偽物が送られてきた」など様々なトラブルの原因にもなっています。
現在は通販やフリマアプリ、オークションなどのインターネットサービスで高級ブランド品を購入する人も多く、実物を見ずに注文したり、販売元の信頼性を確かめずに値段重視で利用することで、この様な被害に遭っている方が増えています。
自分で購入したブランド品であれば正規品かコピー品かは明白ですが、これがプレゼントや非正規店での購入となると、自分で判別することが非常に困難です。
ブランドコピーか確認してから買取へ
コピー商品は残念ながら、正しく営業を行っているブランド買取店では売ることが出来ません。
上記でもお伝えした様に、コピー品は売買すること自体が違法行為となります。
ブランド買取店に売られた品物はメンテナンスを施したのち、中古品として販売されますが、コピーだと分かってお店が流通させると摘発されてしまいますので、どんなに精巧に作られたものであったとしても買取る事ができないのです。
もし、査定を行った買取店でコピー品に値段をつけてもらえたという場合は、買取店自体の信頼性・安全性が疑われるため、すぐに利用をやめた方が良いでしょう。
コピー商品かわからない場合は?
もしも、自分が持っているブランド品が正規品かどうかが分からない時は、まずは自分で簡単な確認をしてみましょう。
スーパーコピーとなると自分では分からない事もありますが、コピー技術のレベルによっては見分けることができる事もあります。
ここでは、有名ブランドでよくあるコピー商品の確認方法についてご紹介していきますので、心配なブランド品がある場合はチェックしてみましょう。
これらの複数に該当した場合はコピー商品の可能性が高いと言えますので、日本ブランド品鑑定協会などのプロに正しく鑑定をしてもらった上で、消費者センターへ相談することをおすすめします。
自分でわかる!ブランド正規品とコピー商品の見分け方
ブランドのロゴ・刻印をチェック
「ROLEX OYSTER PERPETUAL」「HERMĒS-PARIS」「LOUIS VUITTON PARIS made in ~」というように記載されている部分を見てみましょう。
本物は細部まで細かく作られていますが、コピー商品の場合は手を抜いて作っている可能性があります。
ブランドロゴは、コピー品かどうか見分ける際に最も分かりやすい箇所なので、確認をした方が安心です。
- 文字の並びが不均一
- 文字が傾いている、文字列が斜めになっている
- 縫製とロゴがかぶっている
- インクがにじんでいる、文字が潰れている
- 刻印を押す深さが文字によって異なる
- 本物のロゴと字体が異なる(例:「LOUIS→L0UIS」など)
- ブランド名などの綴りが間違っている
革製品の縫製をチェック
コピー商品の多くは縫製が雑に行われていますので、カバンや財布の内側まで、綺麗に縫製がされているかを確認しましょう。
縫製のラインや間隔、向きなどチェックできる部分が複数あるため、コピー品を見分ける方法としては分かりやすい項目です。
ただし、何度も使用しているブランド品の場合、使用中の擦れやひっかけなどにより糸がほつれたり切れてしまう事もありますので、使用頻度を加味して考えましょう。
- 縫製のラインが真っ直ぐでない
- 縫製の間隔がまばらになっている
- 針を差した穴が大きすぎる
- 糸が大きくほつれている
- 縫い目の向きや角度がバラバラ
- 手で触れた時にチクチクする、不快感がある
ビスやボタンなどの金具をチェック
バッグの持ち手などについている留め具(ビス)やボタンなどの金具類は、細かく見ると金具の形状が異なっていたり、雑な作りになっています。
少し分かりづらい部分ではありますが、自分でも参考程度に確認することが可能です。
同じブランドでも製品によって少しずつ異なるため、正規品として販売されている商品の画像を参考にしながら確認しましょう。
- 本物と比べると形状、色が異なる
- 金具が生地から浮いている
- 縫製に金具がかぶっている
- 文字の刻印が不均等、文字が潰れている
- ボタンの具合がきつすぎる、緩すぎる
製造番号をチェック
ブランドにもよりますが、正規のブランド品には製造番号(シリアルナンバー)がついている事があります。
外からは目立たない事が多いため、ブランドバッグの内側や時計の裏側などを確認してみましょう。
ただし、高級ブランドでも製造番号が入っているものと入っていないものがあります。
しかも同じモデルであっても、製造番号の有るものと無いものが発売されているという事もあるので、「製造番号がない=偽物」という訳ではありません。
自分の持っているブランド品に製造番号があった時は、下記を確認してみましょう。
- 文字の並びが不均一
- 文字が傾いている、文字列が斜めになっている
- 縫製とロゴがかぶっている
- インクがにじんでいる、文字が潰れている
- 刻印を押す深さが文字によって異なる
- 本物の製造番号と文字の並び・数が異なる
外箱・内袋・ギャランティーカードをチェック
コピー商品との見分け方では製品の作りばかりに目が行きがちですが、実は製品以外の部分でも確認することができます。
購入時についてきた外箱や内袋などの作りをみてみると、こちらも作りが粗いなどの違いがあるものです。
特に悪質なのはギャランティーカードで、ブランドが正規品の品質を保証するための物であるにもかかわらず、最近では真似て作ったものを添付しているケースもあります。
- 購入時に外箱や内袋、ギャランティーカードがついていない
- 外箱の色や文字が本物と異なる
- 内袋の素材が安っぽい、サイズが合っていない
- ギャランティーカードの文字が傾いている、上下左右の余白が均等でない
- カードの端を触るとザラザラする、手触りが悪い
ブランドコピーか判断できない時の見分け方
コピー商品かを見分ける最終手段はコレ!
自分でブランド品をチェックしてみても、精巧に作られたものはなかなか判別できないこともあります。
そんな時は、一度ブランド買取の査定に出してみると良いでしょう。
査定士は本物を見抜ける鑑定眼を持っているため、コピー品であれば必ず値段を付けずに差し戻されます。
ただし、買取店側にも商標権があり、偽物と断定できるのは各ブランドのみとなるため「偽物です」「コピー品です」と言う事はできません。
そのため、「お取り扱いできない商品です」「買取基準外になります」と言われて差し戻された時は、状態が非常に悪い場合を除き、ほとんどが「コピー商品なので買取れません」というサインです。
複数の買取店を使うのも有効
また、コピー品を見分けるためにブランド買取店を利用するのであれば、1社だけでなく2~3社使うのもオススメです。
実は、買取店にはそれぞれ査定のボーダーラインを設けており、その基準を上回る製品だけを買取っています。
たとえば、「全体的に本物だと思うが、1か所だけ気になる箇所がある」という場合に買取るかどうかは、お店にとってかなり難しい判断です。
そこで査定基準を当てはめてみると、A社は「完全に本物と断言できなければ買取しない」、
B社は「1か所だけでしかも疑いのレベルであれば、買取った後に自社で鑑定に出す」とお店によって異なることがあるのです。
そのため、A社に出した場合は買取ってもらう事ができませんが、B社に出すと買取ってもらえるという事になります。
「1社だけの結果では納得できない」「本物だと思うのに買取ってもらえなかった」という時は、何社か利用して違う査定士の意見を聞いてみましょう。