ブランド品のお手入れ方法
ブランド品を売る前にするだけで査定額アップが期待できるお手入れを紹介。
家で出来る簡単なことがほとんどなので買取に出す前には必ず行うようにしましょう。
査定前のブランド品はお手入れを!
お手入れするだけで高価買取に!?

ブランド品の査定で特に厳しく確認されているのが、美品状態です。
買取査定後のブランド品は、プロのメンテナンスを施した後、中古品としてお店や通販で販売されます。
その際、新品に近く綺麗なほど高く売れ、購入者も集まりやすいため、どれだけ綺麗な状態で査定に出すかによって、買取額が大きく変化するのです。
ブランド品を綺麗に保つためには日ごろの取り扱いにも注意が必要ですが、査定前に可能な範囲で少しお手入れをしてあげるだけでも高価買取につながります。
しかも、難しい技術や高級なグッズは一切不要で、自宅で簡単に行えるお手入れだけでも買取価格が高くなる可能性があります。
ぜひ、ブランド品の買取を考えている方は、査定の前に自分でお手入れをして高価買取を目指しましょう。
ブランド品のお手入れで注意したいこと

ブランド品と一言で言っても、バッグや財布、靴、洋服など様々なアイテムがあり、素材も異なります。
お手入れをする際には、ブランド品に使用されている素材に合った方法で行うように心がけましょう。
素材にはそれぞれ特徴があり、誤った方法でお手入れをしてしまうとシミになったり、汚れが広がってしまう恐れがあります。
高級品であっても不用意にシミがついてしまえば査定額が大きく下がるため、注意する必要があります。
下記を参考に素材に合ったお手入れを行って、より綺麗な状態で買取ってもらう事を目指しましょう。
素材別ブランド品のお手入れ方法
合成皮革(合皮)

合成皮革とは、基となる布地の部分に不織布以外の素材(編物や織物など)を使用し、表面に樹脂加工を施して作られた素材です。
比較的リーズナブルに使用できるため、アパレルブランド品のバッグや財布、ベルト、靴などに多く利用されています。
また、お手入れが非常に楽なのも特徴で、普段使いのアイテムや使用頻度の高いものにも使用されます。
合成皮革のお手入れはとても簡単
目立った汚れがない場合は、軽く濡らした布で表面を拭き、全体的な汚れを落としましょう。
部分的に汚れがある時は、水で薄めた中性洗剤を直接吹きかけ、タオルなどで拭き取ってください。
その後、よく絞った濡れた布で洗剤をしっかり拭き取れば、多くの汚れはきちんと取り除くことが可能です。
水を使用してお手入れをした後は、風通しの良い場所に置くかドライヤーの冷風をあててよく乾かしてください。
頑固な汚れが付いている場合は、合成皮革専用クリーナーや消しゴムを使ってみましょう。
本革

本革は動物の皮をなめすことで、アイテムに使用できる様にした素材のことです。
馬や牛、豚、羊など様々な動物の素材が使用されていますが、特によく使用されているのが牛革です。
耐久性に優れ、バッグによく使われる「カウ」や「ステア」をはじめ、財布に使用される「キップ」、丈夫で靴底にも使える「ブル」、最も上質な「カーフ」、希少な「ハラコ」など様々な種類があります。
樹脂でコーティングされている合成皮革に比べ、本革は汚れが浸透しやすいため、汚れを見つけたらすぐにお手入れをするようにしましょう。
本革に水はNG!乾拭き&クリームが基本
本革は水に非常に弱く、シミを作りやすいため、基本的には柔らかい綿の布か革用ブラシで乾拭きをし、ホコリを取るだけで十分です。
本革は生きていた動物の皮を使用しており、徐々に水分が抜けて乾燥してしまうため、しばらくお手入れをしていないアイテムは査定の前に本革用クリームでメンテナンスを行いましょう。
また、バッグや靴など汚れが付着しやすいものも、クリームを使用すれば汚れが綺麗に取れます。
クリームを塗る時は予め乾拭きをし、柔らかい布に付けて薄く手早く伸ばすのがポイントです。
塗布した後は直射日光が当たらない場所に1~2時間置き、乾かしたらお手入れは完了です。
エナメル

「パテントレザー」とも呼ばれ、独特な光沢が特徴でフォーマルな場面でも活躍するのがエナメル素材です。
本革の上にウレタン樹脂をコーティングして作られており、革製品でありながら本革とはお手入れが異なります。
一見すると汚れにくそうに思いますが、ホコリや指紋がつきやすく、放っておくと汚れが落ちにくくなってしまいます。
また、高温多湿の夏場はベタつきがおきやすく、また冬はひび割れを起こすこともあるため、定期的なお手入れをしているかどうかが美品状態を左右します。
査定前だけでなく「いらないかも」と思ったら一度お手入れをしておき、良い状態にしておくと安心です。
お手入れだけでなく管理にも注意を
エナメル素材は樹脂コーティングがされているため、水を使ったお手入れが可能です。
全体を乾拭きしてホコリを落とした後、柔らかい布を湿らせ、全体を叩き拭きするだけである程度の汚れは落とすことが出来ます。
汚れや曇りが気になる場合は、エナメル線用のクリーナーでお手入れをすると、より綺麗に仕上がります。
エナメルは指紋が付きやすいため、お手入れの際は綿の手袋などをはめて行うのがベストです。
また、ビニール素材と密着すると、表面の樹脂コーティングが剥がれてしまう可能性があるため、直接ビニールで保管したり査定に送るのは絶対にやめましょう。
代わりに、不織布など柔らかい素材の布を使った袋に入れておけば、傷つく事もありません。
化学繊維

化学繊維とは、人工的・科学的な製法によって作られた繊維の種類の総称で、ポリエステル、アクリル、ナイロン、レーヨンなど非常に多くの種類があります。
ブランド物の衣服やバッグ、インテリア、寝装具などに使用されており、今では一般的な素材として知られています。
ハイブランド品はカシミヤやシルクなどの天然繊維を使用することも多いですが、日常使いの多いアパレルブランドを中心に、耐久性に優れた化学繊維を積極的に使用するアイテムが豊富に販売されています。
水にも強く、お手入れが楽!
化学繊維は水を使ったお手入れができるため、洋服であれば洗濯表示を確認し、査定の前にウェットクリーニングに出しましょう。
自宅での洗濯も可能ですが、クリーニングタグがついていないと洗った証明にならず減額されてしまう恐れがありますので、クリーニング店に出すのがベストです。
バッグなど小物類のお手入れは、ぬるま湯に濡らした布を絞り、叩き拭きを行いましょう。
全体が化学繊維の場合は水洗いができ、弱アルカリ性洗剤を使って短時間で洗濯することもできます。
ただし、縮みや型崩れを起こす場合があるため、取り扱い説明書を確認し、分からない場合は叩き拭きだけで仕上げた方が良いでしょう。
部分的な汚れは合成皮革と同様に、専用のクリーナーまたは消しゴムで落とすことができます。
起毛革

スエードやベロア、ヌバックの様に、毛の風合いが生かされている素材のことを指します。
季節感を感じる素材として秋冬のアイテムに重宝されていますが、細かな毛の隙間に汚れが溜まりやすく、しっかりとお手入れをすることが大切です。
また、シミがつきやすいという特徴もあるため、バッグや靴などのアイテムは防水スプレーをかけてから使用した方が良いでしょう。
毛並みを整えるブラッシングが必要
起毛革は他の素材と違い、毛質を感じられるため、必ずお手入れにはブラシを使用します。
靴のメンテナンスアイテムとして馬毛や豚毛を使って作られたブラシがよく販売されていますが、お手入れをする時は必ずこのブラシで全体をブラッシングしましょう。
この際、最初は毛並みを逆立てる様にしてブラッシングを行い、毛の間に溜まった汚れやホコリをしっかりと掻き出します。
汚れが気になる場合は毛を逆立てた時点でクリーナーを使い、綺麗に仕上げるのがオススメです。
最後は毛並みを整える様にブラシをかければ、起毛革のお手入れは完了です。
エキゾチックレザー

本革の一部になりますが、ワニ革、ヘビ革、オーストリッチなど独特の風合いを持つ革製品のことを指します。
希少なものとしてゾウ、アザラシ、サメ、カバなどの素材を使用しているものもあります。
高価な素材なため、ハイブランドのバッグや靴、財布などで使用されることが多くありますが、ブランド買取でも特に高く売れるため、正しいお手入れをしてから査定に出しましょう。
お手入れ最難関!専用クリーナーを使うのが安心
高級素材であるため非常に繊細な素材で、少しお手入れ方法を間違えると変質してしまう恐れがあります。
耐水性が低いため、水を使ったお手入れは絶対にしないでください。
残念ながら自宅では、柔らかい布で全体を乾拭きする以外、行えるお手入れがありません。
もし、ツヤや風合いが損なわれていると感じた場合は、エキゾチックレザー専用のスプレーでお手入れを行いましょう。
汚れが付着していたり、摩擦で色落ちしている場合、簡単な修復が行えないため、そのまま査定に出してください。
エキゾチックレザーを保管する場合、防虫剤を使用すると革が変質してしまう可能性があるため注意しましょう。
天然素材・貴金属のお手入れ方法
天然繊維

上記で人工的に作られた合成繊維をご紹介しましたが、天然繊維はその逆で、自然の中で作られた繊維のことを言います。
植物から作られた綿(コットン)や麻(リネン)、動物から作られた絹(シルク)、毛(ウール)などの素材が一般的に使用されています。
天然繊維は吸水性、通気性、保温性などに優れており、ブランド品の洋服などでも重宝されています。
洗剤と水の使い方に注意してお手入れを
天然素材で作られたアイテムは、ぬるま湯を固く絞った柔らかい布で叩き拭きをしてお手入れをしましょう。
汚れが目立つ場合は、消しゴムタイプのクリーナーで軽くこする他、洗濯用洗剤を薄めた洗浄液をつけてから、何度か叩き拭きをすることもできます。
ただし、シルクやウールは天然素材の中でもデリケートなため、おしゃれ着用洗剤を使った方が安心です。
また、水を使いすぎるとシミや縮みが起こる恐れがありますので、洗濯表示で可能な製品以外は丸洗いをしないようにしましょう。
貴金属(宝石は除く)

ジュエリーやアクセサリーに使用される貴金属は、ゴールド、シルバー、プラチナなどが一般的です。
肌に直接身につけるものが多いため、汚れが付着しやすいですが、査定前にお手入れをすると綺麗に輝きます。
一見すると固い素材に思えますが、実は柔らかい金属であり、傷がつきやすいという特徴がありますので、優しく取り扱う事が大切です。
貴金属のお手入れは研磨で綺麗に
ジュエリーやアクセサリーに使える研磨液に浸し、流水ですすいでから研磨布で磨くだけで、基本的なお手入れが行えます。
変色している部分があるものは、研磨布を使ってよく磨き、それでも取れなければクリームやスプレーの研磨剤を使用してみましょう。
どの手順でも必ず貴金属用のケア用品を使用し、素材が使用できることを確認しましょう。
貴金属のお手入れは、どの方法も共通して「微粒子で表面を削る」ことで美しく仕上げています。
そのため、手荒に行うと白い筋になってしまうので、丁寧かつ優しくお手入れをして下さい。
時計

時計はブランド品の中でも特に高く買取ってもらえるアイテムですが、査定前にお手入れをすることでより一層高い買取価格が期待できます。
腕に着用するものですので、汗や皮脂が溜まりやすく、次第に汚れが目立つようになっていきます。
特に金属のブレスはコマの繋ぎ目の部分にも汚れが蓄積しますので、細かい部分まで掃除をするよう心がけましょう。
皮革バンドと本体以外は水洗いでより綺麗に
文字盤の汚れは柔らかく乾いた布を使い、優しく拭き取りましょう。
表面だけでなく、肌に直接触れている裏蓋も丁寧に拭くようにしてください。
金属のバンドは柔らかめの歯ブラシを使い、細かな隙間に溜まった汚れを掻き出します。
本体にかからなければ水を使う事ができるため、石鹸水で洗った後によくすすぎ、しっかりと水気を拭き取ってから乾かしましょう。
皮革バンドは水が使えませんので、柔らかい布を使って乾拭きを行い、持っていれば素材に合わせた革専用クリーナーで仕上げましょう。
ポリウレタン素材のバンドは、金属バンドと同じ様に石鹸水で洗うことが可能です。
汚れが付着し時間が経つと除去できなくなることがあるため、早めのお手入れが大切です。
洋服

ブランド物の洋服はバッグや時計に比べて安価なことが多いため、中古品としても需要があるアイテムです。
ただし、肌に触れたりホコリや紫外線、ニオイの影響を受けやすいため、汚れが目立ちやすく買取価格が下がりやすいというデメリットもあります。
いらないと思ったら早めにお手入れをして、正しく保管をするようにしましょう。
衣類は必ずクリーニングに出してから
洋服を買取に出す場合は、レザーなどの特殊な素材を除き、査定の前にクリーニングに出す様にしましょう。
自宅の洗濯だけでは、査定の時点で洗った後なのかどうかが判別できないため、未洗濯として評価を下げられてしまう恐れがあります。
クリーニングに出せばタグがついてくるため、洗濯の証明となり、評価が下がる心配がありませんし、素材に合わせた洗濯方法や洗剤をプロが選んでくれるため傷みや縮みの心配もありません。
袖や脇、襟、裾などの汚れの目立ちやすい部分はもちろん、目につかない部分もしっかり確認をしましょう。
無料または低価格で実施できる場合はクリーニングのシミ抜きを依頼するのも良いですが、単価の安い洋服だと査定額を上回ってしまう可能性がありますので普通のクリーニングだけで十分です。