旧車の買取にオススメの方法は?相場や人気車種も紹介!
旧車は車種によっては高い需要を持ち、想像以上の値段で取引される場合もあります。
古いから売れないだろう、と諦めずに一度は査定に出してみましょう。
旧車を売るのに適した買取方法や、査定の際に注意すべきポイントなどについても紹介しているので参考にしてください。
旧車でも買取でお得に処分することは可能?
そもそもどんな車が旧車に当てはまる?
旧車は、年式の古い車両のことで、数十年前に製造された自動車のことを指します。
クラシックカーやヒストリックカーとも呼ばれ、定義には個人差がありますが、「中古車」よりも比較的に古く、30~40年前に製造された車両は旧車として扱われることが多いです。
現在の車に比べると、技術的には劣っているため、故障もしやすく不具合が起こりやすいのが難点です。
しかし、一定数旧車に魅力を感じている人がいるのも事実で、買取市場で高い人気を誇っている旧車も存在します。
「古い車じゃ売り物にならないだろう」と考え、買取に出さない方も多いですが、旧車でも思わぬ値段が付くこともあるため、旧車の処分を検討中の方は一度査定に出してみると良いでしょう。
現在の旧車の買取事情は?高価買取は可能?
旧車は古い車のため、価値がないと考える方もいますが、クラシックカーの愛好家は意外と多く、車種によってはプレミアが付いている車両もある程です。
しかし、旧車を買取に出すのは、中古車を売るよりも難しく、間違った買取方法で売ってしまうとほとんど値段が付かないこともあり得ます。
全国に車の買取業者はいくつもありますが、在籍している査定士に旧車の知識がないと、車両に見合った価格を付けてもらうことができません。
たとえ高額査定が期待できる旧車を買取に出しても、査定をする人にクラシックカーのノウハウがなければ意味がないのです。
もし処分目的ではなく、正当な価格で買取してもらいたいと考えるなら、旧車の買取に強い業者に依頼したり、複数の店舗の査定額を比較することが重要になります。
旧車の買取相場価格は変動しやすい
旧車は中古車市場での流通量も限られており、正確な相場価格を把握するのが難しい車両です。
スカイライン2000GTや、フェアレディZ、117クーペなど、クラシックカーの中でも人気が高いメジャーな車両なら、いくらか相場価格は把握しやすいものの、マニアックな車種になると相場価格が分からないものがほとんどです。
また、旧車でも一部の部品が交換されていたりすると、その分を減額されてしまう可能性があります。
旧車の部品は既に製造が終了していることがほとんどなので、部品がないことを理由にマイナス査定を受けてしまうことがあるのです。
車の状態だけでなく、部品の交換の有無や、買取実績の多い車種かどうかによっても相場価格は大きく変動するため、複数社の査定を受けて、自分なりに相場価格を把握することが高価買取への一歩と言えるでしょう。
旧車の売却に適した買取方法を比較!
1.ディーラーに依頼する
車を売るとなると、買取業者を利用するかディーラーに依頼するのが主かと思いますが、旧車を売るならディーラーへの依頼はオススメできません。
ディーラーは、車両の信頼性を重視するため、故障したり、不具合が出る可能性が高い旧車をわざわざ高値で買取してくれることは無いです。
また、旧車は部品の製造が終了しており、修理や整備が難しくなるため、そもそも商品として扱ってもらえないケースも少なくありません。
クラシックカーのマニアから見て、高い価値を持つ旧車だったとしても、その価値を踏まえてディーラーに査定額を付けてもらえることはないので注意です。
2.オークションに出す
車の売却方法としてよく耳にする「オートオークション」。
車の買取業者たちが集まり、車のオークションを行うため、車両によっては通常より高く買取してもらえる可能性があります。
オートオークションは個人では出品できないので、オークション代行業者に依頼して車を出品することになります。
手数料は発生しますが、ネットオークションよりも高価買取は狙いやすいので、旧車の売却に適しています。
ただし、注意したいのは、高値で売れるとは限らず、安く落札されてしまう可能性もあるという点です。
また、手数料を払って出品したのに、入札が少なく売れ残ることもあるので、気をつけましょう。
3.個人売買で売る
個人売買なら、自分の納得した値段で売却することができるので、損はしないだろうと考える人も多いでしょう。
しかし、個人売買で旧車を売る場合、様々な点に注意しなければなりません。
まず、自分の旧車を購入してくれる人を探す必要があり、購入者が見つからなければいつまでも車を売ることができないのです。
そのため、早く車を処分したい人や、現金化を急いでいる方にとっては不向きな方法と言えます。
また、個人売買が成立したとしても、後にクレームを付けられたり、トラブルに発展する可能性が高いです。
名義変更などの手続きやクレーム処理などを、全て自分で責任を持ってやらなければならないので、何かと面倒な売却方法と言えるでしょう。
4.一括査定を利用する
旧車は相場価格が把握しにくいので、複数の業者に見積もりを依頼するのがオススメですが、買取店を回ったり、業者ごとに査定依頼のメールをするのが面倒と感じる方がほとんどでしょう。
また、忙しくて車の買取に時間をかけている余裕がないという方もいるかと思います。
車の一括査定を利用すれば、簡単に複数の業者に見積もりを依頼できるので、業者ごとの買取価格の比較が容易です。
マイナーな旧車でも相場価格が簡単に把握できるうえに、時間の節約にもなります。
最も高値が付いた業者に売却すれば、損をすることもないので、買取価格にこだわる方や時間に余裕がない方にピッタリな買取方法と言えるでしょう。
オークションなどに出すと手数料がとられてしまいますが、一括査定サイトなら誰でも無料で利用できるのも魅力の1つです。
高額査定を受けやすい人気旧車を一部紹介
買取で人気の高い国産車種
日産 スカイライン2000GT
日産の旧車の中でも非常に高い人気を誇るスカイライン2000GT。
初期は4ドアタイプで、車の外観が箱のように見えるため「ハコスカ」という愛称で呼ばれていたことでも有名です。
セダンなのに高性能エンジンが付いていることから「羊の皮を被った狼」との異名も持っており、中高年から高い支持を得ています。
販売台数も少なく、希少車なため、国産の旧車の中でも需要は高めです。
日産 フェアレディZ
ブロードウェイミュージカルの「フェアレディ」が名前の由来と言われている日産のフェアレディZは、発売以来洗練されたデザインによって多くの人を魅了してきました。
発売当初は北米でも多くの人気を集めた車両で、生産台数が少なく中古市場に出回ることもほとんどないので、需要はかなり高いです。
フェアレディシリーズならどの車両も人気があるため、高価買取が予想されます。
トヨタ 2000GT
トヨタとヤマハによって共同開発された2000GTは、現在でも高い人気を維持している旧車です。
日本のスポーツカーとして世界に名を轟かせ、海外のオークションでは1億円以上の値段がついた程の人気車種です。
発売当時の価格は238万円となっており、およそ高級車のクラウン2台分の価格でした。
日本の旧車の中でもトップクラスの人気があるため、買取でもかなりの高額査定が期待できるでしょう。
買取で人気の高い外国車種
フォルクスワーゲン タイプ1
今でも多くの人から支持されているフォルクスワーゲンの初代モデル・タイプ1は1938年に生産が始まり、2003年まで生産された長い歴史を持つ車です。
「カブトムシ」と言われる独特な形のボディが特徴的で、レトロなフォルムを好む人から高い人気を得ています。
四輪自動車累計生産台数でトップに君臨する車両ということもあって、知名度は高く、状態が良い物なら高値が付くでしょう。
BMW M6(E24)
ドイツの自動車メーカー・BMWから販売された、M6は「世界一美しいクーペ」とも称され、現在でも多くの愛好家がいます。
1976年に発表され、1989年までマイナーチェンジを繰り返してきたM6ですが、特に人気が高いのは1987年以前の車両です。
1987年に生産されたM6は、今までのものと比べて大幅な変化があったため、87年以前のものを、本来の美しさを持つ最後のモデルとして好んでいる人は少なくありません。
アルファロメオ ジュリア
ジュリアは、初代ジュリエッタの後継車として販売された小型車で、スポーツカー並のエンジンが搭載されたスポーティーな車両として人気を博していました。
2015年には新型モデルも販売するなど、未だに多くのファンから支持を得ているシリーズです。
昔ながらのファンからの需要が高く、1950~70年代に販売された旧車でも、中古市場では高値が付くケースもあります。
旧車の査定で見られるポイントは主に4つ!
1.旧車が人気車種かどうか
旧車にも人気車種は存在し、需要が高いものなら高額査定が期待できます。
国産車なら、日産のスカイライン2000GTやフェアレディZ、トヨタの2000GT、外車ならフォルクスワーゲンのタイプ1、シトロエンの2CVなどは旧車の中でも高い需要を誇ります。
人気のある旧車なら、査定時の交渉の際にも強みになり、自分の売りたい旧車が人気車種かどうかを把握しておいて損はないので、査定を受ける前にネットなどでチェックしておくと良いでしょう。
2.旧車のコンディション
旧車と言っても、中古車と同様に、状態が悪いものよりは綺麗な物の方が値段は付きやすいです。
高額査定を狙うなら、査定を受ける前にできるだけ綺麗な状態にしておくようにしましょう。
ボディの傷やへこみがある場合、自分で修理しようとすると、かえって状態が悪化する可能性もあるため、自身での修理はオススメできません。
また、お金をかけて修理に出すと、修理費でかえって損をしてしまうこともあるので、傷やへこみはそのままの状態で査定に出しましょう。
修理はせず、洗車や内装の掃除をしっかり行うことで、査定の印象は良くなるので、自分のできる範囲で旧車のお手入れをするようにしてください。
3.車両の修理・事故歴
旧車に限ったことではありませんが、当然事故や修理歴のない車の方が買い手が付きやすいです。
正直に事故歴や修復歴を話したのでは、減額されてしまうと思い、申告しない方も中にはいますが、査定士に尋ねられた際には正確な情報を伝えることをオススメします。
査定時には隠し通すことができても、納車して後々事故歴や修復歴が見つかった場合は、契約自体が取り消されたり、再査定で異なる査定額を付けられることも十分あり得るので危険です。
トラブルに発展するケースも少なくないので、無理に隠そうとせず、自分で把握している点については申告するのが懸命でしょう。
4.エンジンが正常に作動するか
旧車に不具合は付き物ですが、エンジンが動かない不動車となると、減額は免れられないでしょう。
エンジンやブレーキ、サスペンションの故障は査定額に大きく影響し、走行できない旧車は価値が大幅に下がってしまうため、要注意です。
また、必要なパーツが入手しにくいため、修理したくてもできない場合が多いのも旧車ならではの難点と言えるでしょう。
査定に出すことを考えて、日頃からメンテナンスをしっかり行うようにしてください。
既に不動車になっている場合には、買取してくれる業者も中にはあるため、諦めずに査定に出してスタッフに処分を相談してみましょう。