廃車費用ってどのくらいかかるもの?相場調査とオトクな処分を紹介
事故車、不動車、過走行車などを処分する廃車手続きは、どのくらいの費用がかかるのか相場を調べてみました。
また、廃車にする選択肢だけでなく、車をオトクに処分する「廃車買取」についても併せて紹介しています。
廃車の手続きってどうやるの?
意外とカンタン!3つの手順で廃車完了
持っている車を廃車にするためには、最初に解体業者またはスクラップ業者を選び、解体を依頼する必要があります。
一時抹消登録をしている場合、車を動かすことができませんので、依頼時にレッカー移動も頼む必要があります。
業者と日時を取り決めたら、当日に車を解体してもらい、その後連絡される移動報告番号と解体記録日を控えてください。
この番号と記録日をもって、陸運支局(軽自動車の場合は検査協会)へ行き、永久抹消登録手続きを行えば手続きは完了です。
詳しくは「廃車の手続きは自分でできる?手順や注意点、必要書類を解説!」でも紹介していますので、併せて確認してみてください。
廃車にする時にかかる費用の相場
①リサイクル料金
リサイクル料金とは、自動車を解体した際ゴミとして残るものに対して、処理・処分するための費用のことです。
2005年1月1日に施行された「自動車リサイクル法」により、新車・中古車の購入時にオーナーが支払いを行っていますので、追加で支払う必要はありません。
ただし、法施行以前に購入しており、車検等も通していない車は、廃車にする前にリサイクル料金の支払いが必ず発生します。
リサイクル料金の値段は車の種類によって異なり、軽自動車8千円、普通自動車1万円、海外自動車1万6千円、大型自動車2万円ほどかかります。
②レッカー・輸送費用
自走できる車には関係ありませんが、不動車や一時抹消登録をしている車、車検切れの状態では、走行して解体業者まで届けることができませんので、レッカーなどで輸送が必要です。
この輸送費用は解体・スクラップ業者で請求されますが、1万円程度が相場だと考えておきましょう。
ただし、この費用は業者の規定料金や輸送距離によって異なりますので、解体料金が安いからと遠くの業者を選んでしまうと、結果的に高くついてしまう可能性もあります。
解体の申し込みをする前に利用したい業者に問い合わせて、確実な情報を得ておきましょう。
③解体費用
車を分解・スクラップするのにかかる料金は、1万円前後(高くても3万円ほど)が相場価格と言われています。
業者によっては無料引き取りをしていたり、車の鉄やパーツを買取ってくれる事もあるので、ケースによってはプラスになる可能性もあります。
解体費用にいくらかかるのか、プラスにすることができるのかは、車の状態や利用業者によりますので、利用業者に見積もりを出してもらうと良いでしょう。
④手続き費用
車の解体後、普通車は陸運局で永久抹消登録を、軽自動車は検査協会で解体返納届け出を行いますが、この手続きにも費用が発生します。
自分で手続きを行われる場合、普通車は印鑑証明書の発行代が必ずかかり、ケースによっては申請書代や住民票の発行料が必要です。
どの費用も数百円程度で済みますので、大きな出費になることはありません。
ただし、解体業者で手続きを代行してもらったり、申請書の作成を代書屋さんに依頼する場合は費用がかかり、数千円~1万円程度が相場となっています。
費用をかけずに廃車にできるオトクな裏技があった!
廃車買取なら、壊れた車も換金OK
廃車を検討する車は、もう乗れないレベルの事がほとんどですが、実は廃車買取サービスなら状態の悪い車や乗れないレベルの車でも売る事が可能です。
乗車可能な車の買取はよく知られていますが、実は、専門業者に依頼すれば廃車にも値段をつけてもらえます。
一般的な車買取店は、中古車として再流通させることを前提にしていますから、不動車や安全に乗れない車を売る事は出来ません。
一方、廃車買取店は車のパーツや資源の価値に値段をつけるため、ボロボロの車や壊れた状態でも売る事ができるのです。
費用もかからずむしろ懐はプラスに!
廃車費用の相場を紹介した際、4つの費用を紹介しましたが、廃車買取を利用すれば支払う金額は一切ありません。
不動車でレッカー移動が必要な場合も、買取が成約になれば、無料で引き取ってもらうことができます。
また、売却した時に必要になる廃車手続きや、普通車の自動車税還付金申請も買取店が代行してくれるうえ、申請費用や代行手数料なども完全無料です。
自賠責保険の解約、還付金の申請だけは自分で行う必要がありますが、加入している保険会社に電話するだけなので手間もほとんどかかりません。
廃車にしたい車が売れるうえに、全て無料で利用できるサービスですから、自分で手続きする前にぜひ一度利用しましょう。
廃車買取の相場価格はどのくらい?
実際に廃車買取に持ち込まれた車の買取実績を見てみると、自走できる状態の車はもちろん、事故車や不動車であっても1万円以上の買取価格がつく事が判明しました。
解体やスクラップにすると、相場1万円は出費がかかってしまうところ、買取なら大きなプラスになる事が分かります。
もちろん、査定日時を調整したり、当日や引き渡し時に立ち合いをする必要はありますが、それでも費用がかかるくらいなら廃車買取に依頼した方が圧倒的にお得です。
車種 | 年式 | 走行距離 | 状態 | 買取価格 |
---|---|---|---|---|
カローラルミオン | 平成20年 | 不明 | 事故車(フロント破損) | 45,000円 |
パッソ | 平成22年 | 110,000km | 事故車(フロント破損) | 35,000円 |
フェアレディZ | 平成16年 | 119,000km | 事故車(フロント・リア破損) | 50,000円 |
イプサム | 平成13年 | 60,000km | 事故車(左側面破損) | 34,000円 |
ボンゴフレンディ | 平成10年 | 不明 | 不動車 | 23,000円 |
ランサー | 昭和63年 | 110,000km | 不動車 | 27,000円 |
ロードスター | 平成12年 | 57,000km | 不動車 | 27,000円 |
ニュービートル | 平成16年 | 約65,000km | 不動車 | 19,800円 |
ムーヴ | 平成22年 | 106,000km | 自走可(エンジン不安定) | 20,000円 |
ヴィッツ | 平成20年 | 180,000km | 自走可(過走行) | 27,000円 |
アイ | 平成18年 | 142,000km | 自走可(過走行) | 10,000円 |
レガシィB4 | 平成15年 | 130,000km | 自走可(破損あり) | 35,000円 |
廃車買取はどんな地域でも対応可能?
廃車買取店の中には、各地域でのみ展開する小規模事業者ももちろんいますが、大きな業者であれば日本全国どこでも対応しています。
島嶼地域などのごく限られたところは、有料の場合や対応不可となっているお店もありますが、基本的に対応できない地域はほとんどありません。
廃車から採取できるパーツや資源は、アジアや欧米、南米などの海外に輸出されますが、流通量を考えると大きな事業者の方がより多くの経路を持っているため、高く買取ってもらえる可能性があります。
中でも、個人・法人を問わず幅広く買取る「カーネクスト」や、廃車専門の買取を長年行う「廃車引き取り110番」は、初めて利用する人も安心です。
また、廃車といえども少しでも高く売りたいという方は、一括査定のできる「カービュー事故車査定」を利用すると各業者の価格が比較できます。