車を売る時に必要な書類は?買取利用時の準備リスト
車買取店で成約したら、車体だけでなく様々な書類の用意・提出が必要になります。
まず売る前に、必要書類が手元にあるかを確認しておき、査定や取引がスムーズに行えるよう心がけましょう。
準備必須!自動車を売る時の必要書類5点
1.自動車検査証
普通自動車、軽自動車問わず必要なのが、自動車検査証(車検証)です。
これは自動車の所有者や仕様書を証明する書類で、どの車にも必ず1枚発行されており、車検証がないと売買することができません。
法律によって携帯が義務付けられていますので、ダッシュボードやサイドポケット、トランクなどで保管している人が多いようです。
万が一、しばらく乗っていない車などで車検証をなくしてしまった場合は、再発行手続きをして準備しておく必要があります。
車検証の再発行はどこでできる?
車を登録した陸運局の運輸支局(現在ついているナンバーを管轄する場所)で、再発行の手続きが行えます。
自分で行う場合、運輸支局へ行って申請書と手数料納付書をもらい、記入後に手数料300円分の印紙を購入します。
申請者の身分証を提示して、必要書類を出せば、当日中に車検証の再発行が可能です。
買取店が代行してくれる場合もありますので、既にお店が決まっている方は相談してみても良いでしょう。
車検証の名義や住所が異なる時は?
「知人や家族から譲渡してもらったが、車検証の名義を変更していない」「引っ越したが住所を変更していない」「リースやローン契約中で、所有者が業者名義になっている」という場合、車をそのままで売る事ができません。
結婚・離婚等の理由で名前を変更した場合は、本籍地で戸籍謄本を取得して用意する必要があります。
また、車検証の住所と現住所が異なる時は住民票を発行し、添付すれば売る事ができます。
ただし、車検証の住所地から複数回転居している場合は、住民票では追跡確認ができないため、「住民票の附票」か「戸籍の附票」のどちらかを用意してください。
なお、リース・ローン等によって販売会社が名義人になっている場合は、残債の支払いと所有権解除が必要になるため、査定の際に担当者に手続き方法と代行可否を確認しましょう。
2.自賠責保険証明書
自賠責(自動車損害賠償責任保険)は、法律により、どの車も強制的に加入しなければいけない保険です。
加入していることを証明するため、必ず保険証が発行されていますので、こちらも車を買取ってもらう際に準備が必須になります。
自賠責保険は車検ごとに更新を行うため、通常は点検を行ったディーラーや業者が車検証や整備記録と一緒にまとめて返却してくれるため、所在が分からない方はまず車の中を調べてみましょう。
自賠責保険の証明書が見つからない時は?
加入している保険会社に申請すれば、再交付の手続きを行ってくれるので、問い合わせをしてみましょう。
ただし、自賠責保険は任意保険などを販売する会社で請け負っているため、郵送物等がないとどの会社に連絡すれば良いのかが分かりません。
その際は、任意保険を加入した会社に一度問い合わせてみるか、車購入店や車検を行ってもらった業者に聞いてみましょう。
自賠責保険証明書の再発行は、ほとんどが無料で行ってくれますが、再発行までに1週間ほどかかります。
自賠責保険の有効期限が切れていても大丈夫?
車を一時的に乗れないものとして登録する「一時抹消登録」を行っている場合は、有効期限が切れていても、そのまま売る事ができます。
ただし、一時抹消登録をしていない車で自賠責保険が切れてしまっている時は、残念ながらそのまま買取ってもらう事が出来ません。
期限切れの状態で車を走らせてはいけませんから、必ず再加入の手続きをして料金を支払ってから売却しましょう。
3.自動車税納税証明書
自動車税は、普通自動車も軽自動車も必ず支払わなければならない税金ですから、必ず支払いの証明が発行されています。
自賠責保険証明書と同じく、車検の際に重要書類として受け取っているはずですので、車検証や整備記録簿のあたりを探してみましょう。
車を売る際、一番新しい納税証明書がないと買取店が引き取れませんので、万が一支払いをせず滞納してしまった場合は、郵便で届いた督促状や納付書で支払ってから査定を申し込んでください。
紛失してしまった場合は再発行してもらえる?
普通自動車を持っている方は、自動車税を管轄しているお住まいの各都道府県の税事務所で、再発行してもらうことが可能です。
ただし、軽自動車の場合は担当が変わり、お住まいの市区町村役所が窓口となりますので、間違えないようにしましょう。
なお、再発行の際は1件につき数百円の手数料がかかります。
4.リサイクル券の預託証明書
自動車リサイクル法の施行に伴い、車を購入する時にリサイクル料金を先に支払っており、代わりに預託証明書をもらいます。
買取店などで車を売る際は、リサイクル券の預託証明書も車体と一緒に引き渡すことで、前払いしたお金を返金してもらうことが可能です。
特に保管場所を変えてなければ、車検証と一緒に保管される事がほとんどなので、車の中を探してみましょう。
もし紛失してしまった場合、自動車リサイクルシステムのホームページにある「リサイクル料金検索」から、預託状況を調べることができます。
車検証を準備して、車台番号や登録番号などを入力すると「自動車リサイクル料金の預託状況」が表示され、こちらの預託状況をA4用紙に印刷すれば預託証明書の代わりとして利用が可能ですので、再発行手続き等は必要ありません。
5.印鑑
車を購入した時に実印や認印で捺印をしますが、買取店へ売る時も譲渡証明書への捺印が必要になります。
軽自動車を売る方は認印で構いませんが、シャチハタなどのインク浸透型の印鑑は使用できません。
普通自動車の場合は高額商品の取引になるため、必ず実印の用意が必要です。
必ずしも購入時と同じ実印でなくても構いませんが、お住いの市区町村に登録されていないものは使用できませんので、準備の際は注意しましょう。
また、登録された実印であることを証明するため、1~3ヶ月以内に発行された印鑑登録証明書も必要になります。
印鑑登録証明書の有効な期限や必要枚数は、利用する買取店によって異なるため、査定後に売却すると決めたお店で確認するのが一番です。
買取店が用意してくれる書類は?
譲渡証明書(普通自動車)
車の譲渡証明書は家族・知人間で譲渡したり、売買契約を行った場合に、「いつ、誰から誰に所有権が移ったのか」を証明する公的な書類です。
買取店に車を売る事になったら、お店がこの譲渡証明書を準備してくれますので、内容を確認して捺印するだけです。
もちろん、運輸支局への提出も買取店が行うので、利用者が売った後に手間がかかることはありません。
委任状(普通自動車)
愛車を売った時は、自分からお店へ車の名義変更の手続きが必要になります。
委任状を作成しておけば、この煩わしい手続きを買取店に代行してもらうことができるので、運輸支局へ行く必要がありません。
委任状は買取店が用意してくれるので、譲渡証明書と同様に、内容を確認して捺印をするだけです。
自動車検査証記入申請書(軽自動車)
軽自動車の登録等は「軽自動車検査協会」というところが担っているため、普通自動車とは必要書類が異なります。
売買や譲渡によって名義変更をする際、自動車検査証記入申請書を提出して手続きする必要がありますが、こちらは売買契約の際に買取店が用意してくれます。
旧使用者の欄への記入・捺印が必要になりますので、担当スタッフの説明をよく聞いて準備してください。
必要かも?!ケースによっては揃えたい書類
整備記録簿
「メンテナンスノート」とも呼ばれる整備記録簿は、車の点検・整備の履歴が書かれている書類です。
法定点検をきちんと受けた証拠になりますし、また、生じた不具合や事故等の破損を修理したり、消耗品を交換した証明でもあります。
紛失してしまう方も中にはいますが、買取店はこの書類があると車の履歴・内容を確実に把握できるため、プラス査定をしやすくなるのです。
車外へ持ち出す方はほとんどおらず、特別何かに使用していなければ、車検証等の重要書類と併せて車内で保管している方が多いので、整備記録簿があれば用意しておきましょう。
ローン契約書、残債のわかる書類
ローンを組んで車を購入し、支払いの途中で買取ってもらいたいというケースでは、契約書類や残債のわかる書類を準備しましょう。
支払いが途中の場合、残債を関西しないと所有権を移すことができないため、あとどのくらい支払いが残っているのか買取店は確認する必要があるのです。
多くの場合、ローン残債を一括返済できるだけの買取価格で売る事ができるため、別途資金を用意せずともローンを完済することが可能です。
さらに、ローンを全て返しても余ったお金が手元に残るというケースも少なくありませんので、支払い途中の車の買取もあまり心配する必要はありません。
買取額でローンの残債が補えない時は?
ただし、事故を起こして車の損傷が激しかったり、水没したケースなどでは、買取金額だけでローンを一括返済できない事もあります。
その場合はお金が手に入るどころか、むしろ補填できなかった不足金額を、買取店へ現金一括で支払わなければなりません。
お店によってはローン契約を取り扱っており、不足額を分割で支払えるケースもありますが、結局車もお金も失う事に換わりはありません。
そのため、まだ問題なく乗れるのであれば無理に売らず、最後まで活用した方がお得な場合もあります。